クラウドファンディングREADYFOR経営者米良はるか氏の経営者ブログより転載

https://readyfor.jp/

私がREADYFOR(レディーフォー)を立ち上げたのは、2011年3月29日です。
インターネットを使って資金を集めるクラウドファンディングのサービスを手掛ける会社で、
今では月間1億円の資金を集めるプラットフォームになりました。

最初はもちろん事業をするのも初めてだったし、資金もなかなか集まりません。

スタンフォード大学に短期留学してクラウドファンディングについて学び、
慶応大学大学院の1年生として舞い戻ってきたころのことです。

■ネットを流れる「透明なお金」

2010年慶応大学経済学部卒業。12年同大学院メディアデザイン研究科修了。

大学院時代にスタンフォード大学に短期留学し、帰国後に
「READYFOR(レディーフォー)」を立ち上げた。

日本ではなじみがなかったクラウドファンディングを普及させた先駆者的な存在で、
レディーフォーの累計支援額は約18億円に及ぶ。

12年にはダボス会議に最年少で参加。寝ることが好きで、ご主人や家族との会話で仕事の息を抜く。

このサービスをやっていこうと決意したのは、その翌年の12月に開かれた
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への参加がきっかけでした。

世界各国から20代の若手経営者やアーティストらを招くことになり、
日本からは30人が選抜。そのメンバーの中にたまたま選ばれました。

これもたまたまでしたが、ダボス会議に一緒に行った人たちと
「インフィランソロフィー」という名のセッションを訪れたら
「これからはインターネットを使って透明なお金が流れる」と
いった話ばかりしています。

話しているのはグーグル共同創業者の1人のエリック・シュミット氏や
フェイスブックの初代最高経営責任者(CEO)のショーン・パーカー氏ら、
そうそうたる起業家たちです。

この人たちがこうした話をひたすらしているということは時代の方向性は間違っていない。

後はどうやるかだけであって、どうやるかは私のスキルや能力の
問題であると決心することができました。

ダボス会議の空気の中に身を置くことで、どういうスピード感で
成長していかなければいけないのかなども学ぶことができました。

1回きりの人生の中でどういう価値観を持って生きればいいのか。

今、私たちは「すべての人たちがチャレンジできる世の中にする」
という価値観を世の中に届けるために、大きなインパクトを
起こさなければならないと考えています。

実は私は大学4年生のころまで、起業したいなどと思ったことは全くなく、
平凡な学生生活を送ってきました。

幼いころから、自分の将来とか、自分は何に価値を見いだしていくのかとか、
あまり考えたことはありませんでした。

祖父も父も一言でいうと凝り性の人で、何かに夢中になるタイプでした。

私はというと、何事をするにも中途半端。

価値を生み出そうとしている祖父や父の姿を見て、コンプレックスを抱いていました。

■障害者スキーの資金集め

大学4年生のある時、障害者クロスカントリースキーの日本代表監督を務める荒井秀樹氏と
お会いする機会があり「お金がないので米国や欧州のチームに勝っていくのが難しくなっている」
という話を聞きました。

そこで、この思いがかなえられるようなことをしてみたかった。

もともとインターネットの世界に興味を持っていたので、ネットを使えば
たくさんのお金を集められるのではないかと思い立ち、スキーチームに対して
ネット上で100万円のワックス代を集めるという活動をやらせていただいたんです。

そのキャンペーンでは名もないサイトに100人弱の人がお金を出してくださり、
合計で120万円を集めることができました。

この体験がとても自信になり、何か思いついたら
行動してみることが一番大事だと思うようになりました。

そのときは慶応大学の4年生でしたから、周りの人たちは就職活動をしていました。

自分が本当にやりたい仕事かどうかわからないまま、
企業に就職してしまうのは悲しいことです。

私はそれぞれの人たちが実現してみたいことをかなえるために、
一歩踏み出せるプラットホームをつくろうと考えました。

各個人が日ごろから抱いている思いを実現することにこそ、
私は自分自身がなすべき価値を見いだしたのです。

会社の創業者には人工知能(AI)を研究している東京大学准教授の松尾豊氏もいます。
私が大学時代に所属していたゼミと松尾氏の東大の研究室とが
共同研究をしたことで知り合いました。

松尾氏は「人工知能は数十年後には実現するだろう」と説きます。

そうなったときに、IT(情報技術)と人間とは共存するのか、
あるいは競争するのでしょうか。

こうしたことを考えると、人間の価値もビジネスモデルもいつの間にか
大きく変わってしまうのではないか。

私はそうした世界から置いてきぼりにされたくなかった。

私だけじゃなくて、もしかしたら他の人たちもそうなる可能性を持っているのかもしれません。

逆にいうと、どんな人でも新しい価値を生み出せる時代になったということです。

その手段の一つがITです。

今やインターネットのサービスを立ち上げようと思ったら初期コストはほとんどかからないし、
ツイッターやフェイスブックを使えば広告費がなくても多くの人に情報を伝えることができます。

事業を一緒にする同志を見つける場合、情報発信を続けていれば
今までつながっていなかった人たちとつながることも不可能ではありません。

私は経済学部出身ですから、もともとはテクノロジーのことなどわかりません。

大学卒業後には慶応の大学院に進んだのですが、そのときに松尾氏の研究室の
メンバーが米国のシリコンバレーに行くことになり、付いて行きました。

シリコンバレーにはスタンフォード大学があり、フェイスブックやグーグルなど
世界の経済を動かす企業がたくさんあります。

様々な起業家がうごめいており、様々な付加価値をつくっていっている聖地だと実感しました。

スタンフォードに留学したのはこの地でもっと勉強したいと思ったからに他なりません。

米良氏は「大学4年生のころまでは平凡な学生生活を送ってきた」と話す

私は授業を受ける側でしたが、22歳とか23歳とか、
私と同い年くらいの女性が講演しに来るんですね。

彼女たちは学生時代に起業して事業を創造し、去年バイアウトして
今はグーグルで働いているんだみたいな話をするわけです。

日本の大学でもキャリア志向の女性はいます。

ただ、どこどこの会社でばりばり働くみたいな感じの話が多いような気がします。

米国ではおもしろいものをつくって、市場からこんな評価を受けましたといった話が多く、
日本に比べてとても先をいっているように感じました。

私と同年代の人が自分の価値観で市場と戦っています。

スタンフォード大学の留学を終えてすぐに起業したのはこうした体験がもとになっています。

クラウドファンディングにはお金を出してくれた人に対して見返りをしない
寄付型やプロジェクトの発足を応援し何らかの見返りを受け取る購入型など、
様々なサービスの形態があります。

購入型のクラウドファンディングでは、スポーツの観戦のようにスポーツを
している人も真剣だし、応援している側も夢中になるサービスを目指しています。

■古いモノに新しい価値を

現在、当社のクラウドファンディングでは地域に関するプロジェクトが多く掲載されています。

地域に眠っている資産をよみがえらせる試みに対するニーズが高いようです。

米国のクラウドファンディングには新しいものをどんどんつくっていくプロジェクトが
数多くありますが、日本人は継続して守り育ててきたものを壊すことが好きじゃないと思うんです。

日本は長い歴史を持つ国です。

創業後何百年も続く企業がたくさんある日本では、多くの人たちは保持し続けてきた
価値を新しい価値に変えていくことを望んでいるのではないでしょうか。

その一つが空き家をゲストハウスに変えるプロジェクトで、
古民家をどう再生していくかは社会問題にもなっています。

このプロジェクトを例に当社のクラウドファンディングの仕組みを説明すると、
まずは空き家を改修してゲストハウスにしたいという人は、ネット上で
不特定多数の人から改修費用を集めます。

お金を投資した人にはゲストハウスの会員権みたいなものを渡します。

通常であればゲストハウスをつくったところで、来客があるかどうかは不透明です。

しかし、会員券を渡しているので、ある程度の来客は見込めるといった具合です。

日本でも起業のブームが起こっていると言われていますが、米国ほど起業した人に
対して大きな拍手を送るところまでは至っていません。

私は若い女性起業家ということで、テレビなどのマスコミでも
最近取り上げられる機会が増えています。

そうした機会を通じて言っていることはいつも同じようなことです。

「様々なチャレンジができる場はあるよ」と伝えているだけです。

他の経営者と同様に、競合に負けたとか、数字が落ちているとか、
日々苦しいことも少なくないのが現実です。

これからはもっともっといやなことがたくさんあると思うし、
もっともっとうれしいこともたくさんあると思います。

そうしたことに対して耐性をつけていきたい。

従業員はまだ40人程度で年齢も若く、1万人の従業員を抱える経営者とは
背負っているものも違うかもしれません。

ただ、1回きりの人生で自分が見いだした価値を達成するために、
様々な経験をして成長したいです。

読者からのコメント

30歳代男性
「日本人は継続して守り育ててきたものを壊すことが好きじゃない」。
まさにその通りだと思います。

そうした文化に新しい価値を与える古民家再生プロジェクトのような試みに、
「透明なお金」が流れ込む--すばらしい仕事だと思います。

新年にふさわしい新たな経営者ブロガーの登場を歓迎いたします。

米良さんのご活躍を祈念しております。

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