中国で急増している「呼吸器疾患」は、コロナに似ている！

2019年の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の
パンデミック時に似た状況であると指摘されています。

2023年7月以降、中国ではインフルエンザや肺炎マイコプラズマなどの
呼吸器疾患にかかる子どもが増加しています。

その結果、病院の待合室は、点滴を受ける子どもたちで
溢れるほど混雑している状況となっています。

中国疾病予防コントロールセンター（CDC）によると、2023年11月までの
1年間で、呼吸器疾患による入院患者数は、前年同期比で2倍以上に増加しています。

また、死亡者数も前年同期比で3倍以上に増加しています。

中国の専門家は、今回の呼吸器疾患の急増は、COVID-19の流行による影響や、
気候変動の影響などが考えられると指摘しています。

COVID-19のパンデミック時には、マスクの着用や手洗いなどの対策により、
呼吸器疾患の流行が抑えられたと考えられています。

しかし、パンデミックが収束し、マスクの着用や手洗いなどの対策が
緩和されたことで、呼吸器疾患の流行が再び増加したのではないかと考えられます。

また、気候変動の影響により、冬の寒さが弱まり、
春先の暖かさが早まるなどの変化が生じています。

これにより、呼吸器疾患の原因となるウイルスや細菌の活動が活発化し、
流行が拡大しているのではないかとも考えられます。

中国政府は、呼吸器疾患の予防対策として、
マスクの着用や手洗いの徹底を呼びかけています。

また、予防接種の推進や、早期発見・早期治療の
体制の強化にも取り組んでいます。

しかし、COVID-19のパンデミックによって、
医療体制が逼迫していることも懸念されています。

今後、呼吸器疾患の流行がさらに拡大した場合、医療体制がさらに逼迫し、
重症患者の対応に支障が生じる可能性もあると報道されています。