奈良県五條市に太陽光発電施設整備 住民“建設は受け入れられない”
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五條市の大規模広域防災拠点の用地に、山下知事が関西最大級となる
太陽光発電施設を整備する考えを示したことに対し、地元住民の代表が
当初の計画どおり進めるよう求める要望書を県議会の議長に手渡しました。
県は、五條市の県有地に大規模広域防災拠点を整備する予定でしたが、
山下知事は計画を見直し、関西最大級となる25ヘクタール規模の
太陽光発電施設のほか、大型ヘリコプターが発着できるヘリポートや、
備蓄倉庫を整備する計画を先月(1月)発表しました。
15日は、県に土地を売却した地元住民の代表8人が県議会を
訪れ岩田国夫 議長と面会し、要望書を手渡しました。
要望書では、太陽光発電施設の建設について「全国的に災害、環境、
景観などのトラブルが発生している。地元の思いを裏切るもので、
住民としては到底受け入れられるものではない」として、当初の
計画どおり大規模広域防災拠点を整備するよう求めています。
要望書を受け取った岩田議長は「前任者の方針を変えるのは自由だが、
現地に入ってそれまでの経緯を聞いてから進めるべきだ。
土地を売って協力した人たちの思いが実現するように
できるかぎり頑張りたい」と述べました。
面会の後、要望書を手渡した阪合部地区自治連合会の大汐孝 会長は
「知事の発表を聞いて耳を疑い、詐欺にあったような気持ちだ。
地元住民の思いを知事に伝えてもらい、当初の計画で整備する
方向になるよう願っている」と話していました。