仕事を楽しむ 〜仕事は自分が主人公になってこそ!〜

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「随所に主となれば立処皆真なり」ー臨済禅師が修行前に言われた言葉です。
自分自身が置かれた境遇や立場のなかで、常に精一杯の努力をする。その場においては自分自身が主人公になって取り組む。
そういう姿勢で物事に臨めば、すべての人が真実に出会うことが出来る。そこに無上の喜びを見出すことが出来る。そういう意味です。

私たちは、辛い仕事があれば、つい人のせいにしたくなります。「自分にはこんな仕事しかやらせてくれない」「こんな仕事なんて、誰でも出来る」。でも、そう思っていては、仕事の喜びをつかむことは難しい。
目の前の事を一生懸命楽しんでやっている人は、それが次の良縁に繋がります。多くの場合、その楽しいことは今、目の前にあることがきっかけになっているのです。
今与えられている場所、今、与えられてる役割、今日出会う人、ちょっとした出来事…何がきっかけとなるかはわかりません。「こんな仕事なんて」という思い込みは捨て、とにかく今を生きる事です。

禅 シンプル生活のすすめ
曹洞宗徳雄山建功寺住職
升野俊明著者 三笠書房より

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