破損した太陽光パネル…まだ発電しているかも 「むやみに近づかないで」政府広報

この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

地震などの災害によって、自宅の屋根などに取り付けている
太陽光発電パネルが破損するケースもあるでしょう。

また、パネルが設置された家屋が倒壊していることもあるかもしれません。

能登半島地震を受けて、内閣府政府広報オンラインの公式X(ツイッター)
アカウント(@gov_online)が、経済産業省の投稿をリポストするかたちで、
損壊したパネルに対して注意喚起の投稿を行っています。

その内容は、「太陽光パネルは、破損した場合でも、日の光が当たると
発電をする可能性があるため、むやみに近づかないようにご注意ください。

また、復旧作業にあたられる際も十分ご留意ください」というもの。

太陽光発電をめぐっては過去の地震・風水害でも破損・浸水した設備の危険性が
指摘されており、経産省や各自治体のホームページでも注意喚起の記述がみられます。

2016年4月に発生した熊本地震の際も、熊本県消費生活センターが5月に
以下のような注意を呼びかけていました。

・パネル、接続箱、パワーコンディショナーなどの機器は、
感電する恐れがあるため、絶対に素手で触らない

・機器や配線が損傷していた場合、漏電の可能性があるため、
購入先の販売・施工業者に連絡し、適切な処置を依頼する

・地震によるパネルや架台のねじのゆるみ、変形や破損があった場合、
購入先の販売・施工業者等に相談を。

これまでにも、台風等の強風により太陽光パネルの飛散被害が出たケースがある

なお、自宅の屋根などに太陽光発電パネルが設置されている場合、
停電時でも設備の自立運転機能で電気を使うことができますが、
リポストされた経済産業省の投稿では「感電の危険がないか、
十分確認してから使用してください」と述べています。

あわせて、自立運転機能の一般的な使用手順についても触れています。

破損した太陽光パネルには、以下の危険性が!

感電の危険

太陽光パネルは、たとえ破損していても、太陽光が当たると発電します。

そのため、破損した太陽光パネルに触れると、感電する危険があります。

落下の危険

太陽光パネルは、屋根や地面に設置されているため、
破損すると落下する危険があります。

落下した太陽光パネルは、人に当たると重大な被害を及ぼす可能性があります。

有害物質の流出

太陽光パネルには、鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が
含まれている場合があります。

破損した太陽光パネルからこれらの有害物質が流出すると、
環境や人体に悪影響を及ぼす可能性があります。

破損した太陽光パネルを見つけた場合は、以下のことに注意してください。

むやみに近づかない

感電や落下の危険があるので、むやみに近づかないようにしましょう。

関係機関に連絡する

自治体や警察、消防署などに連絡して、安全な撤去や処分を依頼しましょう。

また、ご自身で破損した太陽光パネルの撤去や処分を行う場合は、
以下のことに注意してください。

安全装備を着用する

ヘルメットや手袋、安全靴などの安全装備を着用して、作業を行ってください。

電気工事士などの専門家に依頼する

破損した太陽光パネルが、電気系統に接続されている場合は、
電気工事士などの専門家に依頼して、安全に撤去や処分を行ってください。

破損した太陽光パネルは、感電や落下、有害物質の流出などの
危険性があるため、むやみに近づかないようにし、関係機関や
専門家に依頼して、安全に撤去や処分を行うようにしましょう。

災害国日本と太陽パネルリスク

日本は、地震、台風、豪雨、雪害などの自然災害が多い国です。

そのため、太陽光発電施設においても、これらの自然災害による
リスクが懸念されています。

具体的には、以下のリスクが挙げられます。

地震による倒壊や落下

地震が発生すると、太陽光発電施設の基礎や支柱が損傷し、
倒壊や落下する可能性があります。

倒壊や落下した太陽光パネルは、人に当たると重大な被害を
及ぼす可能性があります。

台風や豪雨による浸水や土砂崩れ
台風や豪雨が発生すると、太陽光発電施設が浸水したり、
土砂崩れが発生したりする可能性があります。

浸水や土砂崩れにより、太陽光パネルや設備が損傷し、
発電ができなくなる可能性があります。

雪害による積雪や落雪

積雪量の多い地域では、太陽光パネルに雪が積もったり、
落雪したりする可能性があります。

積雪や落雪により、太陽光パネルが損傷したり、電線に接触して
感電の危険が生じたり可能性があります。

これらのリスクを軽減するために、以下の対策が有効です。

地震や台風、豪雨などの自然災害に強い設計・施工を行う

太陽光発電施設の設計・施工を行う際には、地震や台風、豪雨などの
自然災害に強い設計・施工を行うことが重要です。

具体的には、以下の点に注意する必要があります。

  • 地震に強い基礎や支柱を採用する
  • 台風や豪雨による浸水対策を講じる
  • 土砂崩れが発生しやすい場所には、適切な対策を講じる
  • 積雪量の多い地域では、積雪や落雪対策を講じる
    定期的な点検・メンテナンスを行う
    太陽光発電施設は、定期的な点検・メンテナンスを行うことで、
    自然災害による被害を軽減することができます。

具体的には、以下の点に注意する必要があります。

  • 固定具や電気系統などの劣化がないか、定期的に点検する
  • 太陽光パネルの汚れや傷がないか、定期的に清掃する

自然災害によるリスクを十分に理解し、対策を講じることが重要です。

スポンサーリンク