里山資本主義、もう一つのライフスタイル
21世紀の人と自然と ライフスタイル
里山の資源で地域が自立する
真庭のペレットは、海外にも輸出されている
里山には、お金に換算できない価値だけでなく、21世紀の日本経済にも大変重要な、
金銭換算できる価値も眠っています。
たとえば『革命はここから始まる』で紹介した、木のエネルギー。
岡山県真庭市の建材メーカーが、工場で出る木くずで自家発電を始めたところ、
年間1億の電気代がゼロになった。
しかも余った電気を売電して、毎月400万円も定期収入が入るようになった。
それまで産業廃棄物として、お金を払って引き取ってもらっていた木くずが、
すごいお金に化けたんです。
さらには、木くずから燃料ペレットも作って、
それが地域の小学校や農家のハウス栽培に使われている。
これには単なるコストダウン以上の意味があります。
それまで石油やガスの代金として、県外や国外に出ていっていたお金が、
地域で回るようになった。
しかも地元で作ったペレットですから、
グローバル市場のエネルギー価格の乱高下にも巻き込まれずに済みます。
はるばる中東から石油を運んでくるのではなく、
目の前の木の資源を活かしてエネルギーの一部を自給することが、
地域の自立と安定化につながっているんです。
欧州のオーストリアは、森林資源の活用を日本よりもずっと先まで進めていて、これまで
コンクリートで造っていた中高層建築建物を木造中心に切り替えるところにまで手をつけています。
『若者は“放棄地”を目指す』で紹介したように、そのために消防関係などの法律も改正しました。
木造建築が増えれば、当然、木材加工が増えて木くずも増え、
木くずのエネルギー利用がどんどん増えます。
木造建築は、断熱効果が高いので、冷暖房代も節約できます。
集成材を使えば、火災にも強いのです。そうやってオーストリアは、
環境に優しい循環を取り戻そうとしているんです。
7階建てのマンションを木で造るというと、日本人は驚いてしまう。
自分たちが、五重の塔や奈良の大仏殿を造ったことを忘れて、
いつの間にか大きな建物は木で造ってはいけないと思い込んでいるんです。
そもそも世界の中で、日本ほど自然が豊かで、木を切っても
簡単に再生できる場所はなかなかありません。
これだけ木の資源に恵まれているのに、それを活かさずに建物をほとんど木で作らない。
ほんの少し木造建築を見直していくだけで、日本の山の価値は大きな勢いで再生していくと思います。
少しだけやり方を変えれば、経済的に無価値と思われていた里山が、宝の山になり得るんです。
NHK里山のチカラより抜粋
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/index.html
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